縮毛矯正の失敗・トラブル例とその原因、対処法

縮毛矯正の失敗・トラブル例とその原因、対処法

縮毛矯正の失敗・トラブル例とその原因、対処法


縮毛矯正は髪の状態を正しく見極め適切におこなわないと、失敗・トラブルの原因となります。
ここではよくある失敗例とその原因、対処方法についてまとめました。
不自然になってしまう原因と対処法
不自然な仕上がりにはいくつかのパターンがあります。
パターン別で詳しく解説いたします。


頭頂部がぺったんこになってしまう

縮毛矯正をした事で頭頂部のボリュームがなくなり、寂しい印象になってしまったという事例があります。
主に薄毛細毛の方に多いのですが、この原因はお客様の髪質を考えずにただクセを伸ばす事を目的とした縮毛矯正をかけてしまった事であると考えます。
対処法としては
* ボリュームを落としたくない部分の根元数センチを外して縮毛矯正をする
* ボリュームを落としすぎないナチュラルな縮毛矯正をおこなう
* 根元が伸びるのを待つ
の3つの方法があり、お客様のクセや髪質を見てどちらの方法をとるか判断します。


髪の根元折れ、前髪が割れてしまう
縮毛矯正をした後に根元がカクっと折れてしまう事があります。
この原因は縮毛矯正のお薬を根元ギリギリからつけすぎてしまうことにあります。
通常縮毛矯正は根元1センチ以上開けてお薬を塗布する必要があり、もしそれ以上近く塗布してしまった状態で毛穴の向きを考えずに施術をしてしまうと時間が経ち、根元が伸びてきた時に根元がカクっと折れてしまいます。
髪が折れた状態で負荷がかかってしまうと最悪の場合断毛してしまう恐れすらあります。
前髪が割れてしまう原因も同様です。
根本近くから薬をつけすぎてしまい、毛穴の方向性を誤って施術してしまう事で前髪割れの原因になってしまいます。
縮毛矯正は、クセを伸ばし真っ直ぐにするだけの技術ではありません。
毛穴の方向性まで見極める事で伸びてきても自然な仕上がりになります。

仕上がりが真っ直ぐすぎる
いかにも「縮毛矯正をかけました!」といった真っ直ぐすぎる仕上がりは敬遠されがちです。
このような仕上がりを避けるためには、薬の強さの調節、アイロン温度を高く設定しすぎないことが大切です。
髪の毛は主成分であるタンパク質は、高すぎる温度や強すぎる薬剤反応により硬化し、真っ直ぐな硬い質感の原因となります。
お客様のクセがどの程度のお薬の強さとアイロンの温度で伸びるのかを見極め、最小限の力で施術することで、髪の柔らかさを保った自然な仕上がりになります。

ビビりげになってしまう原因と対処法
ビビリ毛になってしまう原因はダメージの積み重ねによって髪の体力がなくなってしまう事です。
髪は死活細胞というもので一度傷んでしまうと二度と治る事はありません。
髪を傷ませない為のケアを怠り、カラーやパーマ、間違った髪のお手入れで日常的に髪に負担が蓄積された結果、10あった体力が8から7、7から6と徐々に減っていき遂には0になった時にチリチリとした質感のいわゆる「ビビリ毛」になってしまいます


対処法
ビビリ毛へのアプローチはかなり深い毛髪知識のある専門スタッフの技術が必要です。
Dioには各店舗に専門知識のあるスタッフがいますのでまずはご相談からお願いいたします。
一つ大切な事は髪の状態を無視した施術をおこなわない事です。
ブリーチやデジタルパーマなどはやり方によってはかなりの負担になってしまいます。
髪の体力を見極め、どの程度の負担がかかるのか?負担がかかるとしてどのようなケアをおこなうのか?をしっかり考えた上で施術をおこなうことでビビリ毛を回避する事ができると考えます。

縮毛矯正がすぐにとれてしまう原因と対処法
縮毛矯正がすぐに取れてしまう原因は、かけた縮毛矯正が弱すぎることです。
髪の毛の負担を心配するあまり薬を弱く設定したり、アイロンの時間をいつもより短くしたりすると、クセが伸び切らず、時間が経過するにつれて縮毛矯正が取れていきます。
クセが伸びていないと最悪の場合やり直しになってしまい、髪に余計な負担がかかります。
縮毛矯正をかける上で中途半端な判断はNGです。
ダメージレスだけを意識せずに、クセを伸ばす為の強い薬剤選定、アイロンワークも時には必要です。